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国土交通省の公共工事の電子納品写真を工事写真アプリで効率化するポイント20選

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国土交通省の公共事業においても、工事写真台帳などの成果物を電子納品することが認められています。工事写真の撮影や管理、台帳の作成作業はデジタル化することで作業時間を大幅に短縮できるだけでなく、ミスを減らしたり、完成品質を高めたりすることも同時に実現できます。

効率的に公共工事の工事写真を電子納品するには、スマートフォンやタブレットで使える「アプリ」を活用すると便利です。電子納品について知っておくべき事項と、それに関連してアプリを活用できるポイントを整理しました。

電子納品写真に対応している工事写真アプリとは?

工事写真に関するあらゆる作業をスマートフォンやタブレット上で完結できるアプリを工事写真アプリといいます。写真の撮影はもちろん、台帳作成から共有まですべての作業を現場で行えます。そのため、移動時間のロスや、手戻りなどの不効率を大幅に削減します。

複数社から提供されていますが、概ね以下のような機能を備えています。

  • 電子黒板を使って撮影
  • アプリ以外で撮影した写真の使用
  • 写真台帳を自動で作成
  • 写真台帳のひな形(テンプレート)
  • 複数人で写真台帳を編集、保存
  • 台帳のエクセル・PDF出力
  • PC(パソコン)での操作
  • オフライン環境での操作
  • 社内や協力会社の間でメッセージやデータをやり取り
  • ファイルを関係者と共有
  • 国土交通省承認の電子納品と改ざんチェック
  • 高度なセキュリティー

公共工事の工事写真を電子納品する場合は規則や管理項目が大変多いため、アプリを活用すると大変便利です。その詳細を以下に記載します。

(※このコラムでは工事写真アプリ「ミライ工事」を基準に情報を記載します。ミライ工事以外のアプリは特定の機能を備えていないことがありますのでご留意ください)

公共工事の電子納品する工事写真とは?

公共工事の電子納品とは、国土交通省の直轄工事における図面や写真等の提出図書を電子データとして提出することです。詳細は国土交通省の「デジタル写真管理情報基準」に記載されています。

>PDF資料リンク:デジタル写真管理情報基準 [国土交通省] (R2.3)

この基準には、写真フォルダ構成から写真管理項目、ファイル形式、ファイル命名規則、有効画素数まで、事細かに定められています。参考までに、写真管理項目についてまとめた表を以下に転載します。

 

一目見てわかるとおり、これらの規則をすべて人手で管理することは困難です。ここでさっそくアプリが役に立ちます。

◆アプリ活用ポイント1:国土交通省認可・信憑性確認機能

国土交通省に認可されているアプリは、画像の信憑性確認(改ざん検知機能)を備えており、撮影後に電子黒板の編集が検知できるようになっています。国土交通省の直轄工事や各自治体の公共工事における電子納品では、この機能を持つアプリで撮影されることが必須要件です。

◆アプリ活用ポイント2:台帳テンプレート機能

工事写真アプリ「ミライ工事」の独自機能であるテンプレート台帳機能が便利です。

撮影箇所や内容が定められている台帳作成の場合、毎回イチから同じ内容を入力することは大きな手間がかかります。テンプレート台帳機能を使うことで、あらかじめ作成されたテンプレートから必要な箇所(現場名、写真、細かい数値など)を調整するだけで、台帳が完成します。写真を差し替えるだけで、現場での文字入力なしで台帳をつくれます。

 

電子納品写真の撮影から納品までの流れ

アプリを用いずに公共工事の工事写真を電子納品する場合、概ね以下の6つのステップで進みます。それぞれのステップにおいて、アプリを活用して効率化できるポイントを紹介します。

【従来型の6ステップ】

  1. 工事写真の撮影
  2. パソコン等への取り込み
  3. デジタル写真の選定・整理・台帳作成
  4. チェックと電子媒体への格納
  5. 工事写真の提出
  6. 安全性チェック

従来のステップ1:工事写真の撮影

デジタル写真管理基準に基づき、写真ファイル形式・画素数の設定を行ってから撮影する。

アプリ活用ポイント3:電子黒板付きの撮影機能

工事写真アプリには電子黒板機能が備わっています。物理的な黒板への記入作業が不要であるため、黒板の位置や光の反射、文字の大きさ、小雨時の書きにくさ、などを気にせず撮影でき、効率が大幅にアップします。

◆アプリ活用ポイント4:画像のアップロード機能

スマホやタブレットで撮影した写真以外でも、アプリ内に取り込んで台帳に落とし込むことができます。

 

従来のステップ2:パソコン等への取り込み

撮影した写真データを事務所に持ち帰り、メモリーカードなどの記憶媒体からパソコンにデータを取り込む。

◆アプリ活用ポイント5:複数人での共有・共同編集機能

クラウドを経由することで、同じ現場の同じ写真台帳データを複数人で同時に編集できます。誰がどのような写真を撮影しているかその場で分かるため、撮り直しや事前の準備を省略できます。

また工事写真アプリでユーザー登録すれば、スマホとパソコンが自動連携され、スマホと同じデータをパソコンからも閲覧して編集できます。

 

◆アプリ活用ポイント6:関係者とのファイル共有機能

トーク機能を使えば、例えばLINEのような感覚で、離れた現場間でリアルタイムに情報やファイルを共有できます。写真はもちろん作業依頼書、出来形、図面、CADデータなど、ファイル形式に制限はありません。

 

従来のステップ3:デジタル工事写真の選定・整理・台帳作成

デジタル写真は、撮影位置や撮影状況の説明に必要な参考図と合わせてパソコンに整理する。

 

◆アプリ活用ポイント7:写真の自動フォルダ振り分け機能

電子黒板に「工種」を入力することで、撮影した写真データをダウンロードする際、「工種」別にダウンロードできるため、大量に撮影した写真を後からパソコンで確認したり選定保存する操作が効率化します。

◆アプリ活用ポイント8:テキスト(文字列)の検索置換・一括挿入機能

工事写真のテキストは電子黒板の内容が自動転記され、これを検索して一括で置換できます。撮影後に一括して特定の文字列を挿入することも可能です。

◆アプリ活用ポイント9:サムネイル確認機能

膨大な工事写真は、サムネイル表示機能を使うことでひと目で確認できます。この表示では、画像以外にも工事写真テキストを確認したり、修正したりすることも可能です。複数の写真を並び替えたり複製したり、ダウンロードしたりする操作が捗ります。

 

従来のステップ4:電子納品チェックと電子媒体への格納

工事写真を電子媒体で提出する際は、作業フォルダをパソコンなどのハードディスク上で作成し、電子納品チェックシステムや専用ソフトでウィルスチェックと電子納品成果のチェックを行った後に、電子媒体に格納し、CDラベルを作成する。

 

従来のステップ5:工事写真の提出

受注者は、工事完成時に工事写真の電子データを格納した電子媒体を発注元の監督職員に提出する。

◆アプリ活用ポイント10:J-COMSIA「一般財団法人 施工管理ソフトウエア産業協会」の認定

J-COMSIAの検定に合格している「共通規格」を持った工事写真アプリで撮影した写真は、J-COMSIAの信憑性チェックツールにて改ざんをしていないかどうがチェックし、CDやDVDで電子納品まですることができます。

◆アプリ活用ポイント11:台帳のPDF・Excel出力機能

アプリで撮影した写真は、アプリ内で自動で写真台帳のレイアウトに整理され、そのままPDFファイルが自動作成できます。そのまま外部アプリに保存もできOneDrive・Dropbox・メール・LINEなどへの共有も簡単です。

またPDFファイルと同様に、Excel版も自動作成できます。台帳のヘッダーやフッター部分も、アプリで一括設定できます。

 

従来のステップ6:電子媒体の安全性チェック

発注元の監督職員は、提出された電子媒体に対して安全性チェックを行う。

◆アプリ活用ポイント12:暗号化通信となりすまし防止機能

 

工事写真アプリを使って通信される情報は、暗号化されています。顧客の貴重なデータが意図せず外部に漏洩してしまうリスクを低減します。

またアプリのアカウントには本人確認機能があるため、他人がスマホを操作して不正をはたらいたり、他人のアカウントに入り込んで操作したりすることを防ぎます。

◆アプリ活用ポイント13:OSバージョンアップ対応

 

工事写真アプリは、スマホやパソコンのOSに合わせたアップデート開発を行うことで、安全性を高めます。優れた開発体制を備えたサービス提供会社のアプリを用いれば、使用者はOSバージョンアップを気にせずにいつでも円滑に活用することができます。

 

公共工事の工事写真でやってはいけないNGなこと

公共工事の工事写真撮影でやってはいけないことの例を、以下の図に示します。

写真が暗くなってしまったり、指や異物が写真に入り込んでしまったりしたからといって、写真の明るさ補正やトリミングなど、改ざんに該当する行為を実施することは禁止されています。

デジタル写真であれば、再撮影だけでなく撮影後の編集によってこれらの欠点を補うことがある程度可能ですが、この「撮影後の編集」という部分に関しては、工事担当者の良心が大切となります。

2005年の国土交通省直轄工事において「工事写真の不正(改ざん)」が起こりました。

>PDF資料リンク:国土交通省大臣官房技術調査課 宮武晃司:デジタル工事写真の無断修正防止について,pp.25-27,建設マネジメント技術2006,1月号 参照

この件を受け、国土交通省は「デジタル写真管理情報基準(案)」を平成18年(2006年)1月に改定し、「写真の信憑性を考慮し、写真編集は認めない」として一切の写真加工を禁止しました。つまり写真の成否は撮影時にすべて決まることとなり、効率的な工事写真台帳作成には、リアルタイムでの確認が不可欠になりました。

ここでも工事写真アプリが活躍します。

◆アプリ活用ポイント14:写真台帳(現場)ごとのトーク機能

 

工事写真アプリのトーク機能を使えば、台帳ごとにグループが作成され、LINEなどと同じように複数人でやりとりが可能になります。台帳ごとに指定された関係者だけがアクセスできるため安全性や管理性に優れ、トーク履歴はCSV(エクセル)で出力することもできます。

これを使えば、現場で撮影している写真に対して、離れた場所にいながら指示出しができます。

◆アプリ活用ポイント15:協力会社の自動招待機能

台帳や写真データは、社内関係者だけでなく、協力会社とも共有できます。しかも協力会社は一時的なゲストアカウントで写真台帳に招待できるため、無料で招待できます。操作は通常のアカウントと同様ですので、写真撮影はもちろん、そのばで台帳編集したり、トークに参加したりできます。複数現場の同時管理や万が一の代理依頼も便利です。進捗がリアルタイムに分かるため、作業指示もスムーズになります。

 

工事写真の正しい撮影方法とは?

公共工事の工事写真には、「証拠」が求められています。客観的事実を誰が見ても分かるように撮る必要があるのです。この基本としてよく言われているのが「5W1H」、つまり「いつ」「どこで」「誰が」「何のために」「(どのように)どうした」です。これを厳守し、誰が見ても納得できるように撮らなければなりません。

 

これを整理するために、黒板が用いられます。

しかし工事写真において最も指摘が多い事項は、黒板に関するものです。写真における黒板の位置が悪いことや、記載されている内容が読み取れないこと、遠景が遮断されていることなどが主な原因です。

この問題も、工事写真アプリを使って簡単に解決できます。

◆アプリ活用ポイント16:電子小黒板機能

工事写真アプリでカメラを起動すると、撮影画面に電子黒板が表示された状態で写真撮影できます。黒板の位置や大きさは直感的なタップ、ピンチなどの操作で簡単に調整できます。これで黒板の写りを気にしたり、黒板が原因の手戻りに対応したりする必要はなくなります。

また電子黒板の内容は報告書テキストに自動で反映されるため、黒板と報告書への2度書きも不要です。

◆アプリ活用ポイント17:電子小黒板の履歴機能

 

過去に一度でも作成した電子黒板の情報は、工事写真アプリの中に保存されます。同じ工種や測点、作業内容を入力する場合は、履歴から検索して呼び出せるので、毎回イチから手入力する手間がなくなると同時に、ミスが起こるリスクも軽減します。

◆アプリ活用ポイント18:電子小黒板のお気に入り機能

お気に入り機能を使えば、黒板を工種毎にお気に入り登録して利用することができます。電子黒板の文字配置やレイアウトをお気に入り登録すれば、工種や測点といったテキストだけではなく、現場での電子黒板の入力操作はなくなります。

◆アプリ活用ポイント19:文字大きさ、レイアウト変更機能

 

電子黒板に表示する文字の大きさや配置、「撮影日」などの項目、立会者のレイアウト等は任意に変更できます。黒板の背景も、緑や黒はもちろん、白に変更したり、縦横を切り替えたりもできます。もちろん黒板表示なしでの写真撮影も可能です。

◆アプリ活用ポイント20:豆図などの画像差込機能

工事写真アプリの電子黒板は、メモ欄に画像を挿入できるため、豆図や型番などを手書きする必要はありません。

 

まとめ:公共工事の電子納品写真を撮影するなら工事写真アプリがおすすめ

公共工事の工事写真を電子納品する場合、従うべき規則や、留意すべき注意点などが多数あります。これをすべて人力で管理することは困難ですが、アプリを活用すれば簡単に解決できることがおわかりいただけたかと思います。

工事写真アプリには、ここで記載した以外にもたくさんの機能があります。工事写真に関する業務が大幅に効率化されますので、このコラムをきっかけに、工事写真アプリの導入をご検討ください。

 

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    特に撮影から台帳作成まで2名以上が携わる運用で大きな効果を発揮します。

    手順としては台帳のテンプレートを作成して、台帳新規作成時にコピーできます。
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    OK