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パンテオン と ローマンコンクリート(古代コンクリート) とは解説! | 2000年近く経ち続けるための秘密

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こんにちは!ミライ工事メディアです。

今回は古代ローマ建築の中でも名高い “パンテオン” について解説していきます。

 

パンテオンとは?

パンテオンとは、2000年近く、ほぼ完全な状態で建ち続けている、ローマ市内のマルス広場に建設された歴史的な建築物です。

パンテオンとは主に、ローマの神々に捧げられた礼拝施設だとされているが、古代の史料の言及も少なく未だに完全にはわかっていないです。

パンテオン

パンテオン

 

パンテオンの由来は?

“パンテオン” とは、“パン(すべての)”“テオン(神)” の二つの言葉が合わさっています。

古代ローマは多神教であったことから、様々な種類の神や宗派の壁を越えて全ての神を祀るために建てられた神殿となります。

 

パンテオンの大きさは?特徴は?

パンテオンは一列8本からなる巨大な柱で構成されている正面入り口、中に入るとドーム構造の建物となっています。

柱は1本約14mであり、ビルの4階程度の高さを持ちます。

なので近くで見た時の迫力はなかなかです。

 

ドームの中は天井の中心に穴があり外の光が入る仕組みになっています。

ドーム面積も広いため開放感があり、壮大な光景に目を奪われると思います。

 

パンテオンは誰が建てた?

最初のパンテオンは紀元前25年、初代ローマ皇帝アウグストゥスの側近マルクス・ウィプサニウス・アグリッパによって建造されました。

その後、最初のパンテオンは、火事で焼失してしまいました。

 

2代目のパンテオンは、西暦118年から128年に掛けて、ローマ皇帝ハドリアヌスによって再建されました。

現在もこのパンテオン神殿は残っており、2000年近くもローマの地に建ち続けていることになります。

ハドリアヌス

ハドリアヌス ©︎wikipedia.org

 

この後はこのパンテオンを支えるコンクリート “ローマン・コンクリート” の秘密に触れていきます。

 

2000年間経ち続けるための “ローマンコンクリート” の秘密

パンテオンを支えられている大きな要因として、 “ローマンコンクリート” という特殊な素材が使われています。

ローマンコンクリートが使用されているポルトゥス・コサヌスの岸壁

ローマンコンクリートが使用されているポルトゥス・コサヌスの岸壁 ©︎PHOTOGRAPH BY

 

通常コンクリートの寿命は、 50年~100年程度 とされています。

ですが、ローマンコンクリートは、数百年どころか、2000年も経った今も強度を保ち続けています。

 

なぜここまでローマンコンクリートが強いのかその秘密に迫っていきます。

ローマンコンクリートは、火山灰、石灰、火山岩、海水を混ぜ合わせて作られている。

その中で一番のポイントは、最後の材料である海水です。

この珍しい材料の組み合わせのおかげで、1,000年以上の時間をかけてコンクリート内で新しい鉱物が形成され、今のなお強度が高まっていると言われています。

 

このコンクリートはどうやって作られるのでしょうか?

まず、火山灰と石灰と石灰岩を混ぜると、結合能力を持つ化合物が生成されるポゾラン反応が発生し、凝灰岩ができる時の要領でコンクリートが完成するわけです。

これらのコンクリートの間には、ミネラルの連晶ができ、その結晶によりヒビを防ぐ働きをします。

現代のコンクリートは、年げつが経つほどヒビが入りやすくなってしまうので、これらがヒビが入らないコンクリートの秘密であると言えますね。

 

これらのローマンコンクリートは、パンテオンだけでなく、トラヤヌスの市場やコロッセオなどにも使用されていて、今もその形を保っています。

トラヤヌスの市場

トラヤヌスの市場 ©︎wikipedia.org

 

なぜローマンコンクリートは使用されない??

こんなに強く耐久性もあるローマンコンクリートですが、なぜ使用されないのでしょうか??

それは 扱いずらさ や 海水と鉄筋の相性が悪いという性質から使用されていないと考えられます。

 

まず扱いずらさですが、ローマンコンクリートは、固まるまでの時間が短い です。

その分、施工が難しく、コストがかかってしまうというところですね。

さらに、ローマンコンクリート自体の性質や原理などがまだ解明されていないということも扱いずらさの一つになっているようですね。

 

ローマンコンクリートについては今も、世界各国で行われています

これらの研究が進めば、ローマンコンクリートを使用した建築が行われるかもしれません。

 

2点目は海水と鉄筋の相性が悪いことですね。

今現在よく使用されている、鉄筋コンクリートですが、コンクリートに鉄筋が入っていて圧縮力はコンクリート、せん断力は鉄筋が支えています。

この鉄筋コンクリートのコンクリートはアルカリ性で作られていることによって、鉄筋の錆を防いで耐久を伸ばしていますが、ローマンコンクリートは海水を使用しているので海水が染み込むと鉄筋が錆びてしまいます。

鉄筋とローマンコンクリートの海水は相性が悪いのですね。

 

これらのことから使用されていないローマンコンクリートですが、研究が進めば使用される場面も増えていくかもしれませんね。

パンテオン

 

まとめ

今回はローマが起源の建築物、古くからありローマに現存する建築物について紹介しました。

観光スポットとしても有名な場所であるため、旅行した際には訪れることをオススメします。

ミライ工事メディアでは国内外の素晴らしい建築物や建築の豆知識についてまとめています。

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