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「一体型の現場」を支える工事管理を目指して。施工1課 課長が描く「ミライ工事」と歩むミライ  | TSP太陽株式会社

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大型スポーツイベントや音楽ライブ、展示会など、多くの人が集まるイベント会場。その舞台裏では、短い工期のなかで複数の工事が同時並行で進みます。限られた時間の中で設計・施工が密接に連動し、現場を前に進めていくことが求められます。
その会場づくりを担っているのが、イベントの企画・コンサルティングから仮設建築や大型テントの施工までを手がけるTSP太陽株式会社です。企画・設計・施工・運営までを一気通貫で対応できるため、イベントの開催までに求められる様々な要件を踏まえながらクライアントと伴走できます。当日を見据えた会場づくりを部署の垣根を越えて考え、その裏側を支える確かな施工管理力も強みとなっています。

今回は、施工管理部 東日本施工1課の課長である高石さんに、こうしたイベント施工ならではの組織体制をどのように支えているのか、そしてミライ工事アプリが日々の業務でどのように役立っているのかを伺いました。「一体型の工事管理」を目指すうえでの活用の工夫や、今後へのヒントもお聞きします。

大型イベントの裏側を支える施工管理

― まずは、高石さんの現在のご担当と、部署の体制について教えてください。

私は施工管理部の東日本施工1課で課長をしています。メンバーは全部で12名、ベテランと若手が半々ぐらいです。東日本施工2課、西日本施工課もそれぞれ同じくらいの人数がいて、東西を合わせると施工管理は全部で30名以上になります。入社4〜5年目くらいの若いメンバーも、現場の主力として動いてくれています。

― 日々の業務内容はどのようなものが中心ですか?

イベントの仮設建築が中心で、大型テントの設営や仮設の建築工事を担当しています。
私は現場ごとの計画を立てたり、社内検査や現場の立ち会いなど複数の現場を同時に見ています。
現場を担当する社員の予定管理や評価もあり、いわゆるマネジメントも含めて幅広い業務があります。資格が必要な現場では、私自身が現場代理人として入ることもありますね。

これまで常設から仮設まで、さまざまな現場を担当してきました。
豊洲PITや仙台PIT、IHIステージアラウンド東京(現・CREVIA BASE Tokyo)、livedoor URBAN SPORTS PARK(有明アーバンスポーツパーク)のボルダリング施設やスケートボードパークの外構などです。
テントだけではなく、システム建築のような常設寄りの建物の施工経験もあります。

― 施工管理一筋と伺いましたが、働き方にはどんな変化がありましたか?

1987年に入社して以来、ずっと施工管理業務に従事しています。パソコンがまだ一般的でなかった頃から現場にいるので、働き方の変化はすごく大きいです。
昔はオフィスコンピュータで資料を作っていましたが、今はパソコンとスマートフォンの併用が当たり前になりました。
ただ、スマートフォンが普及したことよりも、パソコンを使うようになったことのほうが作業の進め方に大きな変化があったなと思います。

多忙なイベント施工現場を悩ませていた写真管理

― ミライ工事アプリの導入前、特に困っていた点は何でしたか?

一番大変だったのは写真の保管と共有です。
現場で撮った写真を各自のパソコンに保存して、USBでやり取りして、必要な人にはメールで送る、という流れが通常でした。
パソコンを入れ替えるたびに発生するデータ移行が大変で、写真があちこちに散らばるし、容量もすぐいっぱいになってしまう。
撮った後の整理がとにかく大変でした。

イベントの現場は複数の工事が同時に進むので、まずは撮ることが優先になってしまって、キャプションや台帳の整理は後回しになりがちです。
若手が写真をまとめて台帳を作ることが多いのですが、量が多いと編集が追いつかないこともありました。

また、営業や設計部門から「こういう写真ない?」と聞かれることも多いのですが、どのフォルダに格納したか探すのがすごく手間でした。
台帳の中で探すことはできても、案件をまたいで横断的に写真を探すのは難しかったですね。

オフィスの様子

ミライ工事が変えた現場のワークフローと新しい「一体型」の組織

― ミライ工事アプリはどのようにお使いいただいていますか?

現場ではモバイル版で撮影して、写真の整理やキャプション入力などの報告書作りはWeb版、といように役割を分けています。
若手が撮影・報告書を作成することで、責任者である私は出来上がったものをリアルタイムで確認したり、社内検査で進捗を把握したりできるので、お互いに手間と時間のロスがなくなります。

施工管理だけでなく、営業部門はお客様との打ち合わせのための参考写真として使うこともありますし、設計や企画部門は作業手順書や計画書、安全計画などの資料づくりに使っています。
安全検討会でも、重機を使うような工事の事例を台帳の写真で示せるので、議論がしやすくなりましたね。課内だけでなく部門間でのデータのやり取りがとてもスムーズになりました。

新人教育でも使っていて、ベテランや中堅が自分の過去現場の台帳を見せながら説明することが多いです。
図面だけだと伝わりにくいことも、写真があるとイメージしやすいですね。

若手教育、事前の施工品質・安全の検討、お客様との合意。すべての業務のクオリティがレベルアップすることはお客様からの評価に直結します。

現場から見える、ミライ工事の未来への期待

― 現場目線で「もっとこうなると良いな」と思う部分はありますか?

今のミライ工事でも十分助かっているのですが、さらに良くなるとしたら、台帳をまたいだ写真検索の精度アップや、写真整理のしやすさ、AIによるキャプション生成や自動仕分け、図面との連携、撮り忘れ防止の仕組みなどですね。
現場で感じる「もっとこうだったら」というポイントはいくつかあります。

― それぞれについて、ぜひもう少し具体的に聞かせてください。まずは写真検索についてはどんなイメージでしょう?

理想は、Googleの検索みたいにキーワードをひとつ入れるだけで、台帳や案件をまたいで写真がパッと出てくる形です。
検索項目が多いと、どこを触ればいいのか迷ってしまうので、入口がシンプルだと現場でも使いやすくなると思います。

― 写真の編集や整理はいかがですか?

写真をドラッグ&ドロップで別台帳に移せたり、キャプションの内容から工種ごとに写真を自動でグループ分けしてくれたりすると助かります。
今はExcelからキャプションを入れる方法もありますが、新人には少しハードルが高いので、アプリ側がうまく誘導してくれるUIがあると理想的ですね。

― 近いことはできるのですが、UIがまだ使いづらいところがあるので、今後もっと改善していきたいです。ちなみに、AIの活用についてはいかがですか?

写真を見てAIがキャプションを下書きしてくれたり、溶接箇所や部材本数を自動で拾ってくれたりすると、現場の負担はかなり減りますし、より確認作業に時間を使えるようになります。

― たとえば、黒板の文字を読み取るOCRのAIはもう搭載しているのですが、写真の内容をゼロから判断するようなAIは、これから研究しながら検討していきたいと思っています。図面との連携や撮り忘れ防止のイメージはいかがですか?

図面を共有したり直したり、写真と結びつけたり…というところまでアプリで完結できると、理想的ですね。
それから、現場で「必ず撮っておくべきカット」をあらかじめリスト化しておいて、モバイル版でチェックしながら撮影できる仕組みがあると撮り忘れがなくなります。
新人でも安心して任せられる仕組みになります。
今は、その仕組みを実現しようとすると厳格な社内ルールとセットで「テンプレート台帳」「差し替え撮影」の運用が必要になってきますが、現場で直感的に利用できるデザイン設計を期待したいです。

― ありがとうございます。最後に、貴社の施工の強みを改めて聞かせてください。

TSP太陽の強みは、企画・設計・施工・運営までを一気通貫で対応できるところにあります。
イベント施工では、複数の工事が常に連動しながら、ひとつの現場をつくっています。
そんな私たちにとって、ミライ工事は現場を前に進めるための大事なツールになりつつあります。
だからこそ、「一体型の現場」をよりスムーズに支えてくれるような進化に期待していますし、ミライ工事が現場の声に応えてアップデートを続けてくれることも心強く感じています。

― 本日は貴重なお話、ありがとうございました!

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手順としては台帳のテンプレートを作成して、台帳新規作成時にコピーできます。
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