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現場の見える化とは?写真で進捗・安全・品質を共有する最新手法を施工管理向けに解説

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施工管理のトラブルの多くは、技術不足ではなく「現場が見えていないこと」から起きています。

こうした課題を解決する手段として、注目されているのが「現場の見える化」です。写真を活用して、進捗・品質・安全状況を関係者全員が同じ認識で把握できる状態をつくることで、判断スピードと現場力を向上できます。

そこでこの記事では、施工管理者向けに現場の見える化の考え方と実務への落とし込み方を解説します。

目次

現場の「見える化」とは何か?

現場の見える化とは、進捗・品質・安全・是正状況などを、写真やデータで誰でも把握できる状態にすることです。

特に施工管理では、現場・事務所・本社・協力会社など、関係者が分散しています。このとき、情報が口頭・属人的な報告に依存すると、次のような問題が起きやすくなります。

  • 現場に行かないと進捗が判断できない
  • 是正指示の内容や完了状況が共有されない
  • 「言った・聞いていない」という認識ズレが発生する

対して、現場の見える化を実施すれば、「工程ごとに現場写真を撮影し、進捗が一目でわかる」「写真に工程名・日付・場所をひも付けて共有できる」などの状況を構築できます。

「見える化」と「見せる化」の違いとは?

見える化は「判断できる状態をつくること」、見せる化は「見せて終わること」という違いがあります。施工管理の現場では、基本的に「見える化」を用いるのが一般的です。

項目

見せる化

見える化

目的

情報を共有する

判断・行動につなげる

写真の扱い

撮って保存するだけ

工程・日付・場所を付与

状況把握

現場経験者でないと難しい

誰でも一目で理解できる

施工管理への影響

属人化・確認待ちが発生

即判断・即指示が可能

見せる化は、写真や資料を共有しているだけの状態で、判断や行動につながらないケースが多く見られます。一方、見える化は、写真や情報に工程・日付・場所・是正状況などをひも付け、誰が見ても次の判断ができる状態をつくることを指します。

施工管理で成果を出すためには、現場情報が判断に使えているか、一度整理してみることが改善の第一歩です。

なぜ今、現場の見える化が必要なのか

現場の見える化は「あれば便利」な施策ではなく、施工管理を成立させる前提条件になりつつあります。

ここでは、現場で見える化が必要とされる背景を紹介します。

属人化・ブラックボックス化が限界に来ている

属人化した現場管理は、すでに限界を迎えています。

これまでの現場管理は、ベテラン施工管理者の経験や記憶に依存しがちでした。しかし、帝国データバンクの調査によると、地方における若手人材の流出などにより、建設業の人手不足が進行しています。また、少子高齢化も加速しており、ベテラン層の引退が続いている状況です。

そのため、人の入れ替わりが激しい現在では、ベテラン任せのやり方が通用しません。

特定の人しか状況を把握できない現場だと、引き継ぎミスや判断遅れを招くケースがあります。これからの現場管理では、誰が担当しても同じ判断ができる環境をつくることが重要です。

情報分断・報告遅延がトラブルを生む

現場のトラブルは、情報の分断と報告遅延から生まれます。

現場・事務所・本社・協力会社の間で情報が分断されると、「聞いていない」「知らなかった」というトラブルが起きやすくなります。口頭報告や後追いの報告では、是正対応や安全確認が遅れてしまうのが実情です。

これに対し、写真で状況を即共有できれば、報告を待たずに判断でき、工程遅延やクレームを未然に防止しやすくなります。

「リアルタイム共有」が前提になってきている

国土交通省が推進する建設DXにより、今後の施工管理ではリアルタイム共有が管理の基盤になります。

これまでの現場は、「後でまとめて報告」というスタイルで動くことが多い傾向でした。しかし、共有にタイムラグが発生してしまい、是正判断の遅れや二度手間、手戻り工事につながるケースも少なくありません。

そのため、今後は発生した事実をその場で共有し、即判断できる体制が求められます。

現場で見える化すべき5つのポイントと具体的なやり方

現場の見える化は、ただ写真をたくさん撮ることではありません。目的ごとに写真を整理し、「状況がすぐわかる状態」をつくることが重要です。

ここでは、施工管理者が特に意識したい「現場の見える化」の5つのポイントを、具体的なやり方とあわせて紹介します。

進捗の見える化|現場写真で工程・遅れを即共有する

まず取り組みたいのが、進捗の見える化です。というのも、工程表だけでは「実際の進み具合」がわかりにくい場面が多いためです。

たとえば、工程ごとに現場写真を撮影して共有することで、どこまで完了しているのか、またどの工程が遅れているのかを一目で確認できます。その結果、現場に行かなくても状況を把握でき、確認の手間や無駄なやり取りを減らせます。

出来形・品質の見える化|写真に工程・日付・場所をひも付ける

次に重要なのが、出来形や品質の見える化です。ただし、写真を残すだけでは十分とは言えません。

なぜなら、写真だけでは「いつ・どこ・何の工程か」がわからなくなるからです。そこで、次の情報を写真とあわせて記録しましょう。

  • 工程名
  • 日付
  • 場所

こうした情報を補足することで、誰が見ても状況を判断できるようになります。検査対応や説明の場面でも使いやすいため、品質トラブルの防止に活用しましょう。

是正前後の見える化|ビフォーアフターで対応状況を明確にする

工事を工期内に終わらせるために重要なのが、是正対応の見える化です。

まず多くの工事現場では、是正対応そのものは行われていても、確認が追いつかないケースが少なくありません。そこで有効なのが、是正前と是正後の写真をセットで共有する方法です。

  • ビフォー(是正時点の状況や指摘された箇所の詳細)
  • アフター(是正工事後の状況や改善されたポイント)

このように前後を並べて確認できる状態にしておくと、対応内容や完了状況がすぐにわかり、再指摘や確認漏れを防ぐことができます。

安全状況の見える化|危険箇所・是正内容を写真で残す

施工管理者として動く場合、安全管理の見える化を意識しましょう。なぜなら、口頭で注意するだけでは、情報が一部の人にしか伝わらないことがあるためです。

これに対し、クラウド環境を構築し、危険箇所や是正後の状態を写真で共有すれば、他の作業員や関係者にも注意点を視覚的に伝えられます。結果として、安全意識を統一し、同じミスの再発防止につなげられるのが魅力です。

現場全体の状況把握|現場外ともリアルタイムで共有する

最後に重要なのが、現場全体の状況を共有することです。理想としては、現場にいなくても状況がわかる状態をつくりましょう。

そして、その実現のためには、全体写真や定点写真をリアルタイムで共有するのが効果的です。クラウド環境などを活用すれば、本社や上司も現場の様子を把握でき、電話や移動による確認が減り、判断や指示をスムーズに行えるようになります。

現場の見える化で得られる5つの効果

現場の見える化を進めると、「管理が楽になる」だけでなく、施工管理全体の質が大きく変わります。

ここでは、現場で特に実感しやすい5つの効果を紹介します。

情報共有スピードが圧倒的に速くなる

現場の見える化に取り組めば、情報共有のスピードが一気に上がります。

これまでのように、電話や口頭で説明しなくても、写真を見れば状況がすぐに伝わるため、「確認のための連絡」や「説明のやり直し」が減り、判断までにかかる時間短縮が可能です。

特に、複数の関係者が関わる現場では、このスピード感が大きな強みになります。

トラブル・クレームを未然に防げる

現場の状況がすぐ見えるようになれば、トラブルやクレームの予防につながります。

たとえば、施工中の状況や是正対応を写真で残しておくことで、「言った・言わない」の問題が起きにくくなります。また、進捗や品質を早い段階で把握できるため、問題が小さいうちに対応でき、後戻り工事や施主からの指摘を減らす効果も期待できます。

新人施工管理でも判断しやすくなる

見える化は、経験の浅い施工管理者のフォローにも役立つ管理手段です。

文章や口頭説明だけでは理解しにくい内容も、写真があれば状況を直感的に把握できます。

さらに、過去の写真や記録を参考にすることで、判断の基準を学ぶことも可能です。その結果として、「一人で抱え込む不安」を減らし、安心して判断できる環境を生み出せます。

現場と本社の認識ズレがなくなる

現場の見える化によって、関係者一同が常に最新情報に触れられるようになれば、現場と本社の間で起きがちな認識ズレを減らせます。

これまではメールや口頭などでの報告が一般的でしたが、内容の受け取り方に差が出てしまうことも少なくありません。一方、写真を使って状況を共有すれば、同じ情報を同じ目線で確認できます。

その結果、指示の行き違いや誤解が減り、やり取りもスムーズになります。

写真が記録・証拠・資産として残る

クラウドなどを活用して現場を見える化できれば、写真が「ただの記録」ではなく、資産として残るのもメリットです。

例として、施工状況や是正履歴を写真で残しておけば、検査対応や説明の場面で役立ちます。さらに、過去の現場写真は、次の現場での参考資料としても活用できるなど、現場ごとにノウハウを蓄積できます。

現場の見える化を実現する手順

現場の見える化は、いきなりツールを導入するより、手順を整理してから始めることが大切です。以下に失敗を回避できる見える化の進め方をまとめました。

  1. 見える化したい項目を決める(進捗・品質・是正・安全など)
  2. 写真を撮るタイミングを決める(工程完了時・是正前後など)
  3. 写真の共有先を明確にする(現場内・本社・協力会社)
  4. 工程名・日付・場所を付けて整理する

このように、見える化は「ツール導入」よりも先に、考え方と整理順を揃えることが成功のカギになります。

いきなり現場全体の見える化をするのではなく、「まずは進捗だけ」というように、小さく始めて、運用しながら改善していくことが成功のポイントです。

現場の見える化が失敗する原因と注意点

なかには、現場の見える化に失敗する施工管理者も少なくありません。以下に、失敗につながる共通点を整理しました。

  • 目的が決まらず、とりあえず写真を撮っている
  • 写真の撮り方や共有方法が人によってバラバラになる
  • 情報が多すぎて、逆に確認しづらくなっている

この状態だと、管理の手間だけが増えてしまいます。そこでまずは、「何のために撮るのか」「誰が見るのか」を明確にしたうえで、誰でも同じ運用ができるルールをつくることが重要です。

写真による見える化をミライ工事写真で実現しよう

現場の見える化に取り組みたい方のなかには、「写真は撮っているのに活かせていない」「共有が遅れて結局電話で説明している」と行き詰っている方も少なくないでしょう。実際、多くの現場では写真が記録止まりになっているのが現状です。

そこでおすすめなのが、ミライ工事写真アプリです。現場で撮った写真をその場で整理・共有できます。

「現場で完結」できるから、見える化が続く

ミライ工事写真アプリの強みは、写真撮影から台帳作成までを現場で完結できる点にあります。実際、アプリ内で次の作業を完了できます。

  • スマホで撮影するだけで、写真台帳を自動作成
  • 工程・日付・場所などの情報を写真と一緒に管理
  • 撮影した内容はクラウドで即共有

そのため、「とりあえず撮って、あとで整理する」という作業が不要になります。見える化が追加業務にならないため、日常業務に定着しやすいのが魅力です。

クラウド共有で、判断スピードが変わる

ミライ工事写真アプリは、クラウド連携により現場・事務所・本社が同じ情報をリアルタイムで確認できます。その結果、次のようなアクションを起こしやすくなるのが魅力です。

  • 進捗写真を見て、その場で判断・指示が出せる
  • 是正前後の写真を共有し、確認待ちを減らせる
  • 現場に行かなくても状況を把握できる

これにより、「報告を待つ管理」から「写真を見て判断する管理」へと切り替えられます。

なお、ミライ工事写真アプリは、無料で試せるプランも用意されています。まずは「今の現場に合うか」「どこが一番変わりそうか」を確認することから始めてみてください。

ミライ工事写真アプリ詳しくはこちら

まとめ|現場の見える化は「写真」から始めるのが最短ルート

現場の見える化で、特に効果を出しやすいのが写真の管理です。写真は、進捗・品質・安全の状況を一目で伝えられるため、判断や指示のスピードを大きく高めます。

また大切なのは、撮って終わりにしないことです。「すぐ共有でき、後から誰でも見返せる状態」をつくることで、見える化を無理なく現場に定着できます。

まずは現場の見える化に役立つアプリやツールを導入し、1つの現場、1つの工程から、写真の共有方法を見直してみてください。

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工事写真台帳アプリならミライ工事へ

モバイル×クラウドで完結

「ミライ工事」は、工事写真台帳を作成するための電子黒板付きアプリです。

撮影〜台帳を印刷するまで、スマホのボタン一つの操作のみ。

クラウドサービスなので、写真データの受渡しは不要で
異なるスマホ、タブレット、パソコンから同一の写真データを編集できます。
複数人での同時編集により、報告書作成までの作業時間が短縮され、
リアルタイムでの進捗確認が可能になります。

スマホでそのままPDF出力し、台帳の仕上がりもすぐに確認。
そのままお客様にもスマホからデータを共有できます。

台帳のエクセルでの出力もパソコン(WEB版)から可能です。

OK

オフラインモードへの自動切替で、
いつでもどこでも現場写真を撮影可能に!

また、クラウド同期オフモードでは、電波の強弱によらず写真報告書を編集できます。

自動アップロードのオン/オフを活用すれば通信量を節約。Wifi環境でのみ写真をアップロードする運用です。

OK

事務作業の手間をもっと効率化

テンプレート台帳機能を使えば、あらかじめ入力したテキスト内容が、
撮影時の電子小黒板に自動的に反映され、現場での黒板準備に要する手間や時間が削減されます。

これにより、写真台帳を作成するうえで担当者にかかるストレスを大きく削減します。
特に撮影から台帳作成まで2名以上が携わる運用で大きな効果を発揮します。

手順としては台帳のテンプレートを作成して、台帳新規作成時にコピーできます。
台帳の文章が電子黒板に反映され、現場では写真の差し替え撮影だけで済みます。

OK