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写真一枚が会社の信頼を守る─地質調査のプロが選んだ属人性に依存しない写真撮影業務の効率化と最適解  | 田村ボーリング株式会社

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地質調査という仕事は、工事が完了しても形として目に見える成果が残るわけではありません。そのため、作業の正当性を証明するための「記録」が非常に重要になります。

香川県に拠点を構え、四国全域で地質調査や井戸掘削を手がける田村ボーリング株式会社では、以前より現場での写真撮影や管理に課題を抱えていました。

そうした中で導入されたのが、施工管理アプリ「ミライ工事」。写真撮影の抜け漏れ防止をはじめ、現場業務の標準化、属人性の排除など、同社の業務改善に大きく貢献しているそうです。

実際に現場でどのようにミライ工事を運用しているのか、田村ボーリング株式会社の石指翔平さんに詳しく伺いました。

地盤と水を支える、地域密着型の専門企業

─まずは、御社の事業内容についてお聞かせください。

当社は田村ボーリング株式会社といいまして、香川県を中心に地質・地盤調査からボーリング特殊工事など地下関連分野を中心とした事業を展開しております。

例えば高速道路や大規模建築物を建設する際などに、その土地の地盤がどのような性質を持っているのかを調査し、その結果を設計や施工方針の判断材料として活用いただくなど、地上の建築物やインフラ整備の盤石な基礎を築くために必要な調査などを行っております。

また、近年では水道水のコスト削減のため、工場など地下水を利用したいというお客様から、井戸掘削のご依頼をいただく機会も増えてまいりました。

その土地で井戸を掘削できるかを調査し、実際の掘削工事まで一貫して対応しております。すなわち、「地盤と水」に関する総合的な調査・施工を担っている点が当社の特長です。

─同業他社と比較した際の強みについて、どのようにお考えでしょうか。

当社の最大の強みは、コンサルティングから現場での調査作業、さらにはその後の解析・提案に至るまで、すべての工程を自社内で一貫して対応できる体制を構築している点にあります。

多くの地質コンサルティング会社では設計や解析のみを担当し、ボーリング調査などの現場作業は外部業者へ委託するケースが多く見受けられます。

しかし当社では、現場調査を担当する技術班も自社に在籍しており、現場で得られた情報を社内で即座に共有・解析し、迅速かつ的確な提案につなげることが可能です。

たとえば、「この地盤には当初の設計よりもこちらの設計が適している」といった判断や、「地盤が想定よりも軟弱であるため、調査箇所を追加した方が良い」といった提案を、現場と設計部門が密に連携することでスピーディーに実施できます。

調査内容と実地の感覚に齟齬が生じることなく、品質管理や安全対策についても一貫した社内基準で対応できる体制を整えております。

田村ボーリング株式会社 現場風景

 

写真は業務の証明 ─ ミライ工事導入の背景とは

─「ミライ工事」導入のきっかけについて教えてください。

地盤・地質調査という業務は、工事が完了すると物理的に何も残らないという特性があります。そのため、「本当に調査が適切に行われたのか」を証明する手段として、作業中の写真記録は極めて重要な証拠となります。

特に当社ではゼネコン様からの受注も多く、報告資料に写真が含まれていないと、クライアントに工事そのものを証明することができません。

それほど、写真管理は業務上の信頼を左右する重要な要素だと言えるのです。このような事業上の背景から業務の確実性と効率性を高めるツールの必要性を感じるようになり、リアルタイムで写真を記録・共有できるミライ工事に着目いたしました。

─ミライ工事導入前は写真をどのように撮影・管理されていたのでしょうか

以前は、現場で撮影した写真をすべてデジタルカメラで管理しておりました。しかし、この方法では撮影漏れが発生するケースがあり、現場終了後に「該当する工程の写真が存在しない」といった事例が発生するリスクがありました。

また、撮影を依頼された担当者は撮影したと記憶していたが、実際には撮影されていない。そのような属人的なミスも発生するケースもあり、それらを確認する手段がないことから業務リスクが高い状況だったと思います。

さらに現場では年配のスタッフも在籍しており、慣れないデジタルカメラの操作や撮影画像の整理作業、PCへの取り込みなどの負担は大きく、全体的な業務効率の低下につながっていたと感じていました。

このような課題を解決する手段として、現場と社内がリアルタイムに写真や情報を共有できる「ミライ工事」の導入は、非常に有効な選択であったと実感しております。

必要なのは「多機能」ではなく「確実性」 ─ 導入製品の選定基準

─他社製品と比較検討されたと伺いましたが、どのような選定プロセスを経て「ミライ工事」に決められたのでしょうか。

はい、導入を検討する際には、他の建設業向けの業務支援ツールを試用し比較検討をしておりました。実際、ミライ工事にはないような優れた機能が備わっているツールも存在していたのも事実です。

しかしながら、当社の業務においては、決まった工程を繰り返し行うことが多く、求められるのは複雑な機能よりも「必要な写真を確実に撮影し、記録を残す」というシンプルな機能でした。

そのため、高機能であることよりも、誰でも迷わず使える操作性や、現場スタッフのITリテラシーを問わない運用のしやすさを重視しました。結果として、「ミライ工事」が最も当社の業務フローに適合していたため、導入させていただきました。

─具体的に「ミライ工事」のどのような点が御社に適しているとお感じですか。

やはり写真撮影に特化している点だと思います。ミライ工事は写真撮影とその管理に特化しており、現場の年配スタッフでも直感的に操作が可能です。

また、撮影した写真はリアルタイムで社内から確認できるため、撮り忘れがあった場合でも即座に指摘・対応が可能です。加えて、作業員のスキルや慣れの差にかかわらず、誰が対応しても同じ品質の記録が残せるという“標準化”の実現も大きなポイントでした。

属人化のリスクを減らし、業務品質を一定に保てるという意味で、当社に最も適したツールであると感じております。

写真の「チェックリスト」台帳機能で撮影ミスを根本解決

─具体的にどのように活用されているのでしょうか。

主に活用しているのは「台帳機能」です。この機能では現場で撮影すべき写真を事前に設定することができるため「この作業ではこの写真が必要」といった情報をあらかじめWeb上で整理しておくのです。

そして、現場担当者はその台帳をもとに、必要な写真を順番に撮影していく形になります。いわば「写真のチェックリスト」のようなイメージで運用しております。この機能を利用することで、現場で何を撮影すべきかが明確になるため作業員が撮影を迷うことがありません。

また、撮影が完了していない項目が一覧で視覚的に残るため、撮り忘れの防止にもつながっています。

─導入後、撮影漏れなどの問題は改善されましたか。

はい、大きく改善されました。もともと「ミライ工事」を導入した最大の目的が“撮影漏れの防止”でしたので、その点においては非常に効果を実感しています。以前は、現場終了後に写真を確認して「この工程が撮影されていない」というケースが発生していました。

しかし現在は、必要な写真がすべて台帳に表示され、未撮影の写真も一目瞭然なため、現場にいる作業員も管理者も「今何が撮影され、何が未完了か」をリアルタイムで把握できるため、撮り漏れのリスクが限りなくゼロに近づきました。

また、年配のスタッフも問題なく運用できており現場から「使いづらい」という声もほとんど上がっておりません。

単なる便利なツールというだけでなく、業務の信頼性を支える基盤として非常に有用な存在だと考えております。

─導入時には戸惑いや課題もあったかと思いますが、その際のサポート体制についてはいかがでしたか。

やはり導入当初は、現場との連携方法や台帳機能の具体的な運用など、細かい部分で不慣れな点が多く、不安を感じる場面もありました。

しかし、サポートに問い合わせをすればすぐに返信があったため、スムーズに現場での運用を開始することができました。

特に、現場ごとの事情に応じた柔軟なアドバイスや現場のリアルな声にしっかり耳を傾け、それを反映していただける点は、大きな信頼につながっております。

田村ボーリング株式会社 ミライ工事使用状況

四国No.1の“地質屋”を目指して ─ 地域密着の展望

─最後に、御社の今後の展望についてお聞かせください。

これまで私たち田村ボーリングは地質・地盤調査や井戸掘削を通じて、地域インフラを縁の下から支えるという役割を担ってまいりました。

今後は、より一層「地元密着」の姿勢を強めていきたいと考えております。現在は香川県を拠点としていますが、今後は徳島県・高知県・愛媛県といった四国全域を対象に、地域に根差した地質・地盤調査会社としての存在感を高めていければと思います。

地盤や地質の特性は地域ごとに大きく異なります。その土地を熟知しているからこそできる調査・提案があり、地元の信頼を得るためには、こうした“地域密着型の判断力”が不可欠です。

今後も「地元で最も信頼される地質屋さん」を目指し、ミライ工事のような優れたツールを最大限に活用しながら、今後も確かな技術と誠実な対応で地域に貢献し続けてまいります。

─ありがとうございました!

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施工管理に便利な工事写真台帳アプリのご利用ならミライ工事へ

モバイル×クラウドで完結

「ミライ工事」は、工事写真台帳を作成するための電子黒板付きアプリです。

撮影〜台帳を印刷するまで、スマホのボタン一つの操作のみ。

クラウドサービスなので、写真データの受渡しは不要で
異なるスマホ、タブレット、パソコンから同一の写真データを編集できます。
複数人での同時編集により、報告書作成までの作業時間が短縮され、
リアルタイムでの進捗確認が可能になります。

スマホでそのままPDF出力し、台帳の仕上がりもすぐに確認。
そのままお客様にもスマホからデータを共有できます。

台帳のエクセルでの出力もパソコン(WEB版)から可能です。

OK

オフラインモードへの自動切替で、
いつでもどこでも現場写真を撮影可能に!

また、クラウド同期オフモードでは、電波の強弱によらず写真報告書を編集できます。

自動アップロードのオン/オフを活用すれば通信量を節約。Wifi環境でのみ写真をアップロードする運用です。

OK

事務作業の手間をもっと効率化

テンプレート台帳機能を使えば、あらかじめ入力したテキスト内容が、
撮影時の電子小黒板に自動的に反映され、現場での黒板準備に要する手間や時間が削減されます。

これにより、写真台帳を作成するうえで担当者にかかるストレスを大きく削減します。
特に撮影から台帳作成まで2名以上が携わる運用で大きな効果を発揮します。

手順としては台帳のテンプレートを作成して、台帳新規作成時にコピーできます。
台帳の文章が電子黒板に反映され、現場では写真の差し替え撮影だけで済みます。

OK