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年間1000件超の現場を支える。造園管理の現場を支えたデジタル活用の成果とは  | 株式会社中新造園

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首都圏を中心に、造園工事・管理業務を広く手がける株式会社中新造園。施工管理では、年間1000件を超える現場への対応が求められ、報告書や写真データの整理には多大な労力を要していたそうです。特に写真の整理に関してはUSB、メール、郵送、さらにはFAXなど受け取りの手段がバラバラで、担当者が全てから整理・修正するなど大きな課題を抱えていました。そんな中、状況を一気に変えることになったのが施工管理アプリ「ミライ工事」。導入後は協力会社との連携がスムーズになり、作業報告の標準化とスピード化が進んだことで、業務効率化に大きく貢献したとのこと。今回はミライ工事導入のきっかけから、効果や具体的に活用方法について伺いました。

工事と管理を両軸で展開。公共・民間問わず幅広く対応

――御社の事業について教えてください

弊社は造園事業を事業を展開しており、「工事」と「管理」という二つの領域に分かれています。工事はマンションや施設の植栽を新たに設計・施工する、いわゆる“つくる仕事”。一方の管理は、既存の植栽を維持していくもので、剪定・伐採や薬剤散布といった“育てる仕事”です。売上比率は工事が約6割、管理が約4割。両輪をバランスよく進めており、特に継続案件の多い管理部門は、事業を下支えする安定基盤となっています。

――同業他社と比較した際、御社の強みはどこにあるとお考えですか?

弊社の最大の強みは、特定の分野に業務を絞らず、幅広い仕事に対応できる体制にあります。造園業界には草刈り専門やマンション管理専門など、特定分野に特化した企業も少なくありません。しかし当社は、公共・民間を問わずさまざまな案件を受注しており、マンションの植栽工事や公園の樹木管理、民間施設の緑地整備など、多様な業務に柔軟に対応しています。また、弊社は職人だけに頼らず、現場代理人や営業といった“調整・管理に強い人材”を多く配置している点も特徴です。実際の施工は多数の協力会社に支えていただいており、それぞれの「草刈りに強い」「剪定が得意」といった専門性を活かすことで、最適な体制で現場を組み立てています。こうした協力会社との信頼関係が確立できているからこそ、対応できる案件の幅が広がり、結果として安定した受注につながっているのだと考えています。

写真の受け渡し手段がバラバラ。整理にかかる時間が膨大だった

――ミライ工事を導入する前は、どのような課題があったのでしょうか?

一番の課題は、写真の整理と報告書作成にかかる手間でした。弊社では年間1000件以上の施工管理をしていますが、提出される写真の形式や受け渡し方法が統一されておらず、バラバラな状態でした。USBメモリやメール、LINEに加え、紙での郵送やFAXまであり、それぞれ異なる形式で受け取った写真を確認し、社内フォーマットに貼り付けて編集する作業に膨大な時間を費やしていたのです。また、写真の品質にも大きなばらつきがありました。撮影する角度や対象が現場ごとに異なり、画質も揃っていなかったため、報告書にそのまま使えない写真も少なくありませんでした。そのたびに撮り直しを依頼する必要があり、結果として二度手間・三度手間となり、業務の非効率さを強く感じていました。

――ミライ工事を導入するにあたり、他のツールも検討されたのでしょうか

実はミライ工事を導入する前に、他社ツールを利用していた時期がありました。しかし機能が多すぎて操作が複雑で、定着させることができませんでした。現場からも「これは自分たちには向いていない」という声が上がり、よりシンプルで現場に合うサービスを探す必要がありました。そのような中で様々な選択肢を検討し、出会ったのがミライ工事でした。スマホで撮影した写真をそのまま報告書に出力できるというシンプルな仕組みが非常に魅力的に映り、まずは無料トライアルで試用、その使いやすさを実感した上で、本格導入に踏み切りました。

「撮るだけ」で完結する仕組みが、現場と事務のストレスを一気に軽減

――ミライ工事を導入して、どのような変化がありましたか?

やはり写真の取り扱いは大きく変わったと感じています。あらかじめフォーマットを作成し、協力会社に撮影方法を伝えておけば、現場でスマホ撮影した写真がそのままミライ工事にアップされすぐに確認できます。これにより、従来のように「データをください」「送ってください」といったやり取りが一切不要になり、業務の流れが格段にスムーズになりました。結果、写真の受け渡しや整理にかかっていた時間は大幅に削減され、その効率化の効果を強く実感しています。

――報告書作成にも効果があったのでしょうか?

効果は非常に大きいと感じています。これまでは協力会社から届いた写真を全て確認し、社内フォーマットに合わせて貼り付け、体裁を整える必要があり、1件あたりの作業にかなりの時間と労力を要していました。しかし、ミライ工事導入後は、現場で撮影した段階ですでに写真が整理されているため、事務側の作業はデータを確認し、必要に応じてわずかに手直しをする程度で済むようになりました。その結果、報告書作成にかかる時間は体感で半分以下に短縮され、以前に比べて格段に効率的に進められるようになったと思います。業務の負担が大幅に軽減されたことで、他の仕事にも余裕を持って取り組めるようになり、とても助かっています。

――実際に利用されている現場の反応はいかがでしたか?

以前のツールがうまく定着しなかったこともあり、最初は「また新しいことをやらされるのか」と少し抵抗感はあったようです。しかし、実際に使ってみると、操作がそれほど難しくなく、これまでのような手間もかからないと理解を得ることができました。そのため、現場への定着もスムーズだったと思います。スマホで撮影するだけで写真が共有できるため手間もかからず、喜んで使ってもらえています。現場からは「他の現場でも使っていいですか?」と聞かれることもあるほどです。

“現場で完結する仕組み”をさらに磨き、組織全体へ広げていきたい

――ミライ工事を今後どのように活用していきたいとお考えですか?

ミライ工事は管理部門ではすでに日常業務の基盤になっていますが、今後は工事部門でも利用でも運用できるのではないかと感じています。特に点検表に関しては質問形式が豊富で簡単な計算も自動で反映できるため、非常に汎用性が高いと感じます。たとえば、危険予知(KY)で用いる「重大度×頻度」のような指数も入力だけで算出も可能です。管理部門では写真と点検表をセットで提出する運用が定着し、報告作成時間は体感で半分以上短縮できましたので、この成果を工事側の安全管理表や体調管理表にも展開して行けたらと思います。現在のミライ工事の機能に間しては非常に満足しているので、まずは今ある機能を最大限に活かしながら、社内全体での活用範囲を広げていき、現在の活用をアップデートさせていければと思います。

ありがとうございました!

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工事写真台帳アプリならミライ工事へ

モバイル×クラウドで完結

「ミライ工事」は、工事写真台帳を作成するための電子黒板付きアプリです。

撮影〜台帳を印刷するまで、スマホのボタン一つの操作のみ。

クラウドサービスなので、写真データの受渡しは不要で
異なるスマホ、タブレット、パソコンから同一の写真データを編集できます。
複数人での同時編集により、報告書作成までの作業時間が短縮され、
リアルタイムでの進捗確認が可能になります。

スマホでそのままPDF出力し、台帳の仕上がりもすぐに確認。
そのままお客様にもスマホからデータを共有できます。

台帳のエクセルでの出力もパソコン(WEB版)から可能です。

OK

オフラインモードへの自動切替で、
いつでもどこでも現場写真を撮影可能に!

また、クラウド同期オフモードでは、電波の強弱によらず写真報告書を編集できます。

自動アップロードのオン/オフを活用すれば通信量を節約。Wifi環境でのみ写真をアップロードする運用です。

OK

事務作業の手間をもっと効率化

テンプレート台帳機能を使えば、あらかじめ入力したテキスト内容が、
撮影時の電子小黒板に自動的に反映され、現場での黒板準備に要する手間や時間が削減されます。

これにより、写真台帳を作成するうえで担当者にかかるストレスを大きく削減します。
特に撮影から台帳作成まで2名以上が携わる運用で大きな効果を発揮します。

手順としては台帳のテンプレートを作成して、台帳新規作成時にコピーできます。
台帳の文章が電子黒板に反映され、現場では写真の差し替え撮影だけで済みます。

OK